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Japanese Traditional Noodles & Sweets Restaurant "IKKOKU"

 電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0265-94-2221

〒396-0211 長野県伊那市高遠町西高遠1696

幻の「入野谷在来種」Special variety of buckwheat

姿を消した在来種

皆様は「そば在来種」というものをご存じでしょうか?
その地で昔から育てられていた固有のそばの種(しゅ)のことをいうのですが、収量が悪かったり、風に倒れやすかったり等といった短所があったため、品種改良がなされていきました。
ここ高遠にも、昔は在来種があったのですが、戦後すぐに食糧難を乗り切るために、県の指導で収量の多い「信濃一号」に切り替わっていきました。
私が公民館の主事をしていた2007年の年末、そば打ち講習会を企画した際、地元のお年寄りの皆さんから「昔のそばはもっと小粒で味が濃くておいしかった。」というお話を伺い、どうにか復活させることはできないものかと思い始めました。


「入野谷在来」復活へ!

2009年頃より高遠の在来種の種を探し始めましたが、切り替わったのは随分昔の話でどこに行っても残っていないと言われ、あきらめかけた時に、ある研究論文に「高遠在来」が記載されていることを発見し、その論文を書いた研究員がいらっしゃる県の試験センターになら残っているのではないかと、さっそく問い合わせしてみました。

すると、たった20グラムですが標本が残っていることが分かり、市議会議員の方にも同行してもらい、市からの依頼という形で増殖をお願いに伺いました。

試験センターの担当研究員の方は「昔、そちらの住民の皆さんにご協力いただいて譲っていただいたものなので、それをお返ししその地域のために役立てることができるのであれば喜んで増殖の協力をさせていただきます。」とご快諾いただきました。
ただ、昔の種なので発芽しない可能性があると言われましたが、標本のうち三百粒を播種してくださることとなり、そして、その内たった六粒だけが芽を出しました。

それから2年後、試験場から1kgまで増殖できた種の内300gを受け取り、元々この在来種が栽培されていた長谷地区の山奥、平家落人伝説のある「浦」集落に種圃場を開梱し、本格的な栽培が始まりました。
その年の秋、種子としては規格外であったもので試食会を行いましたが、非常に風味が強く、香ばしいナッツのような香りのする今まで食べたことのないようなおいしいそばでした。

令和元年。
この在来種が栽培されている地は江戸時代には「入野谷郷」と呼ばれており、戸隠、川上と並ぶ「信州三大そば名産地」であったことから、この在来種は「入野谷在来」と命名され、伊那市の自家製粉ができるそば店で販売を開始することになりました。
是非皆様にもこの幻のソバ在来種をお召し上がりいただきたいと思います。


入野谷在来 復活の記録は→ こちら
入野谷在来(高遠在来)栽培記録は→ こちら
入野谷在来復活夢プロジェクト活動日誌は→ こちら

 左 入野谷在来 右 信濃一号
  

試食会で出された入野谷在来種の十割蕎麦

入野谷在来そば 販売店(伊那市内)

壱刻

伊那市高遠町西高遠1696
0265-94-2221

華留運

伊那市高遠町西高遠1621-1
0265ー94-4277

ますや

伊那市高遠町東高遠1071
0265-94-5123

紅ざくら

伊那市高遠町東高遠1656-1
0265-94-5580

杣蕎麦

伊那市長谷中尾1034
0265-98-2755

きし野

伊那市東春近22-5
090-9993-4622

こやぶ

伊那市中央4498-6
0265-72-0333

こやぶ竹聲庵

伊那市西箕輪 6563
0265-78-9966。

梅庵

伊那内の萱7088-2
0265-76-5534。




店舗イメージ

shop inf情報

高遠そば 壱刻

〒396-0211
長野県伊那市高遠町西高遠1696
TEL.0265-94-2221
Email.takato_ikkoku@yahoo.co.jp

営業時間 
11:00 
      14:00 (ラストオーダー)
 
【 売り切れ次第終了 】

令和5年度の営業
定休日 毎週 水・木・金曜日
冬季休業 11月中旬〜3月